この神社から始めます。
⛩️大國魂神社(東京都府中市)
〜武蔵國の守り神〜


御祭神
大國魂大神[おおくにたまのおおかみ]で武蔵の国魂の神と仰いで祀ったもの。
縁結びの神様でお馴染みの「大国主命」のこと。大黒天とも言われていますね。
この大神は
昔この国土を開拓し、人民に衣食住の道を授け、医薬禁厭等の方法をも教えこの国土を経営しました。
(大國魂神社HPより)

大国主命といえば神話で言えば
「因幡の白兎」の話が有名ですね。舞台は鳥取県。
そしてそのお隣島根県にある出雲大社に祀られるまで、壮大なストーリーがあります。
神在月には全国の神様が出雲に集まり「神議り(かむはかり)」という会議が行われています。
この会議では誰と誰を出逢わせるかと言う会議が行われているとも言われています。
そこからも「縁結び」という御神徳が生まれているのかもしれませんね。
本当に縁結びなのか?
こんな問いを出すと
「え?何を今さら・・・」と思われるかもしれません。
日本神話は、古事記、日本書紀、その他多くのものが残されています。
真偽はともかく「残っている」ことから、何を受け取るか、が大切ですね。
先ほどの「神議り」の他にも
大国主命には全国に妻がいて国造りを成し遂げたストーリーもあります。
(6柱の妻、181柱の子どもがいると言われています)
出雲大社=縁結びは
神様のストーリー(神代)から人のストーリー(人代)に変わったあと(これが歴史)
豪族たちが集まり、そこで多くの出会いがあり、結婚に至ったという話もあります。
神話は一連のストーリーにはなっていますが、時間軸は不確か。
言うなれば、現代を生きる僕たちにも活かせるものがあるので、時空を超えているものでもあります。
何が言いたいのかというと、
いろんなストーリーを知り、多面的に見てみることが大切だということです。
特に日本神話は日本人にとってとても大切なものですから。
出雲風土記では・・・
その地域に言い伝えられているものを「風土記」と言います。
現存する五大風土記は
『常陸国風土記』(ひたちのくにふどき):現在の茨城県
『播磨国風土記』(はりまのくにふどき):現在の兵庫県(近畿地方で唯一残る)
『出雲国風土記』(いずものくにふどき):現在の島根県(ほぼ完全な形で伝わる)
『豊後国風土記』(ぶんごのくにふどき):現在の大分県
『肥前国風土記』(ひぜんのくにふどき):現在の佐賀県・長崎県)
ところが・・・
古事記、日本書紀とは全く異なる話が載っているのが出雲風土記
しかし、国造りの話はあっても「国譲り」の話はない。
また、出雲が舞台になっているヤマタノオロチのストーリー。
スサノオが大活躍!ですが、出雲風土記には一切載っていません。
それはそれぞれの書物の持つ性格が異なるからです。
古事記の大国主命
物語の主軸に立つ主人公格。
・国造りの中心人物
・試練と死と再生のドラマ
・数々の婚姻と縁結び
・最後に国譲りを行う“大いなる決断者”
・物語の流れを背負う存在として、立体的で濃密。
古事記の目的は、天皇につながる神々の物語を体系化すること。
ですから、大国主命は「国造りと国譲りの重要な主人公」として描かれています。
一方出雲風土記では
地域の地名由来を語る際に、ときどき顔を出す“背景の神”。
・ある土地を整えた
・山を動かした
・某所に来訪した
こうした断片的エピソードが中心で、国造りの全体像や国譲りは登場しない。
物語性より、土地の霊的な“注釈”として機能しています。
出雲風土記の目的は地理・特産物・地名由来の記録を残すこと。
ですから、神は地名説明の“補助線”なので、ドラマは必要ないのです。

怨霊神??
- 怨霊思想とは?
古代日本では、
強い力を持つ者や、理不尽な死・不遇な扱いを受けた者は、死後に祟る可能性がある
と考えられていました。
そのため、
・手厚く祀る(神にする)
・社を建てる
・名誉を回復する
こういった“霊のケア”が、社会安定のために欠かせなかった。
これは「怒りを静めてもらう」という意味で「御霊(みたま)を鎮める」という発想につながります。
大国主の立場が怨霊思想に響く理由
(1) 大きな権能を持つ出雲の主
大国主命は、国造りの基盤をつくったほどの強大な霊威を持つ神。
その力は“国家レベルの自然霊”に近い。
強い力は、適切に扱わなければ荒ぶる。この考え方が怨霊思想の発端に重なります。
(2) 国譲りの構図
古事記では、大国主命は天つ神側に国を譲る流れになります。
これは、表面上は平和的な合意として描かれていますが、
・なぜ造った国を手放すことになったのか
・大国主命の側の内心はどうだったか
こうした“見えない不満の影”が生まれます。
怨霊思想では、不遇・譲歩・排除は“祟るリスク”と結びつく。
大国主命にも、この要素が濃いようです。
(3) 出雲大社の建立という“鎮めの装置”
国譲りの条件として、大国主命は「自分を手厚く祀る社を建てさせる」ことを求めます。
これは表の物語では「神としての待遇」ですが、裏では「祀りを怠れば怒るほどの霊力を持っている」という認識が見え隠れしています。
つまり出雲大社は、
出雲文化の誇り
神権の象徴 であると同時に、
霊威を鎮めるための“政治的・宗教的バランサー”
としても機能したわけです。
これは怨霊思想の典型的な構図ですね。
(4)平安時代の怨霊観との重なり
怨霊思想が最も成熟するのは平安期。崇徳院、菅原道真、早良親王などが代表的ですね。
共通ポイントは
・権力闘争で敗れた
・理不尽な扱いを受けた
・霊威が強いとみなされた
・死後に異変が起き、人々が祟りと結びつけた
大国主命の場合、古事記の時点ですでに“権力の交替で退いた強大な存在”という構図が完成しています。
後世の人々にとって、これは怨霊観と響きやすかったのではないかと思います。
伊勢と出雲の構図も同じですね。(ヤマト族とイズモ族)
ですから、出雲大社の社殿構造や配置は、オオクニヌシの怒りを鎮め、神として祀ることでその霊力を封じ込める、ある種の鎮魂の意図があると言われています。

御神座は南向きではなく、西向きになっています。
また、神話の世界で「お隠れになる」というのは
神去りを意味し、神様が亡くなってしまうことを表しています。
古事記の国譲りの話では大国主命は
天照大御神に現世の国を譲り
自分は幽冥(かくりよ、見えない世界)の主祭神になるとなっています。
「譲り」と表現されていますが
実際は「奪われた」という見方もあります。
そうすると、恨みも生まれてきそうですね。
また、別の話では、外国から来た集団に捕まり洞窟の中に入れられ、その中で亡くなった、という話もあります。
いろいろありすぎてわけがわからなくなりますね(笑)。
でもいろいろなストーリーがあるということは
いろいろな角度ストーリーが創られているということでもあります。
その多面的な見方、立体的な視点を日本神話は、日本の神様は教えてくれるのです。
大國魂神社(東京都府中市)
縁結びの面、国造りの面、怨霊の面がある大国主命が祀られている大國魂神社に参拝します。
1、知る → 2、感じる
今回は、事前に大国主命に関する音声をお送りします。
知らずに参拝もできますが、知ってから参拝に行きましょう。
そこで感じてください。
そこで想いを馳せてください。
遠方で大國魂神社には行けない・・・という方も、大丈夫。
お近くに大国主命が祀られている神社があれば、ぜひ知ってから行ってみてくださいね。
ちなみに本殿には・・・
これだけの神様が祀られています。
・一ノ宮 小野神社 天ノ下春命(国造の祖神)
・二ノ宮 二宮神社(小河神社) 国常立尊
・三ノ宮 氷川神社 須佐之男命・稲田姫命・大己貴命
・四ノ宮 秩父神社 八意思金命・知知夫彦命・天之御中主神
・五ノ宮 金鑚神社 天照大神・素戔鳴尊・大和武尊
・六ノ宮 杉山神社 五十猛命・大日孁貴命・素戔鳴尊
境内社には
・天鈿女命(あめのうづめのみこと)
・大山咋命(おおやまくいのみこと)
・市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと、弁財天)
・水波能売命(みづはのめのみこと)
・加茂別雷命(かもわきいかづちのみこと)
・玉依姫命(たまよりひめのみこと)
・加茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)
・表筒男命(うはづつおのみこと)
・中筒男命(なかづつおのみこと)
・底筒男命(そこづつおのみこと)
・徳川家康公
が祀られています。






どこにいらっしゃるかは当日お伝えしますね。
2026年 2月14日(土) 10時集合(12時解散予定)
⛩️大國魂神社
東京都府中市宮町3-1
京王線 府中駅南口から徒歩5分
JR南武線・武蔵野線 府中本町駅から徒歩5分
⛩️参加費 8,800円
音声のみのお届けもOK(その場合は3,300円)
♪音声の内容
テーマ 大国主命
・第1部 古事記、日本書紀のストーリー
・第2部 出雲風土記のストーリー
・第3部 怨霊神と言われるストーリー
+大國魂神社の境内社の神様について
・祈りについて
⭐️オプション
先着限定1名
ご希望の方は参拝後に直会セッションをします。
Lunchをしながらセッションします。
60分 1万3200円(通常 90分 2万2千円)
あなたの祈りのために
鎮魂のために
一緒に参拝しましょう。
お申し込みはこちらからお願いします。
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※参拝のみの参加はありません。音声+参拝です。
